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文化庁eBooksプロジェクトで見られる東方的書籍

公開日:2013年02月09日 カテゴリー:東方の話題 タグ:

国会図書館には日本で発行された本のそのほとんどが所蔵されており、いろいろと調べるのに使える場所です。自分も鉄道資料をよく漁りに行ってまして、「国会」とつくからか堅苦しいところと思ってる人も多いですが、雑誌を含めた漫画も大量にあるのでジャンプとか読んでる人を見かけたりします。パソコンの導入でだいぶ使いやすくもなりました。まぁそれは置いといて…
で、その膨大な蔵書の内、期限切れのものを電子書籍として公開できないかというプロジェクトがあり、今回2/1~3/3限定でいくつかの本が紀伊國屋書店経由で配信されることとなりました。

文化庁eBooksプロジェクトについて(PDF) /文化庁
国会図書館のデジタルアーカイブから電子書籍を制作・配信する実験を実施 /gigazine
国会図書館のアーカイブを電子書籍に、紀伊國屋書店BookWebで無料実験配信 /Impress Watch
文化庁eBooks プロジェクト /紀伊國屋書店BookWeb

文化庁eBooksプロジェクト 限定配信作品一覧
・「絵本江戸紫」1765年(明和2年)、浪花禿箒子著・石川豊信画
・「平治物語〔絵巻〕」(第一軸・三条殿焼討巻) 1798年(寛政10年)、住吉内記写
・上田萬年訳(グリム原著)「おほかみ」1889年(明治22年) 吉川半七
・竹久夢二「コドモのスケッチ帖 動物園にて」1912年(明治45年) 洛陽堂
・芥川龍之介「羅生門」1917年(大正6年) 阿蘭陀書房
・芥川龍之介「河童」1927年(昭和2年) 直筆原稿
・酒井潔「エロエロ草紙」1930年(昭和5年) 竹酔書房
・柳田國男「遠野物語」1910年(明治43年) 自費出版
・夏目漱石「硝子戸の中」1915年(大正4年) 岩波書店
・永井荷風「腕くらべ」1918年(大正7年 新橋堂
・宮澤賢治「春と修羅」1924年(大正13年) 関根書店
・宮澤賢治「四又の百合:宮澤賢治童話集」1948年(昭和23年) 百華苑
・「きしゃでんしゃ」1953年(昭和28年) ㈱トツパン

なんたら草紙やらきしゃやらが気になる紳士な御方もいらっしゃいますでしょうが、東方的に注目すべきは芥川龍之介「羅生門」柳田國男「遠野物語」ですね。文化庁のPDFから説明を抜粋。

kappa芥川龍之介「河童」(1927/昭和2 直筆原稿)
貴重図書として国立国会図書館に所蔵される芥川龍之介の直筆原稿「河童」。同館デジタル化資料としてネット上でも公開されているが、本プロジェクトの試みでは解読の補助となるように原稿と青空文庫のテキストを併載。活字となる以前、推敲に推敲を重ねる芥川独特の筆跡から魂の叫びを辿っていただきたい。

toono柳田國男「遠野物語」(1910/明治43 自費出版)
2013(平成25)年に没後50 年を迎え、著作権保護期間満了となったこともあり、再評価の機運高まる民俗学の父、柳田國男の代表的名著。岩手県遠野町に伝わる口承説話をまとめた特徴ある版組を、350 部限定の自費出版の質感そのままにお読みいただきたい。

文化庁側もそのまま電子化して綺麗にしても面白くないと、それぞれ元原稿を利用したものになっています。ぶっちゃけると本文の電子化がされていない遠野物語はちょっと読みにくいかもしれませんが、その場合は青空文庫の方にも入っていますので、そっちで読んだり気に入れば本を買ってみたりすると良いと思われます。

そして自分も読んだことなかったのでこれから読んでみます・・・。特に遠野は行きたいんですがなかなか九州からだと・・・と言ってなかなか機会がありませんでしたが、とうとう大分空港にもLCCが入ったのでウヒョーという感じです。今年は行ってみたい!

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