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JR西大分駅 窓口営業終了

公開日:2022年03月11日 カテゴリー:交通の話題, 大分の話題, 鉄道の話題 タグ:

 みどりの窓口というものがある。JRの切符を買ったりすることができるほか、特急の指定席を取ったりもできる。しかし、近距離はICカード利用、特急はインターネット予約がメインになり、全国的に規模を縮小しつつある。

 大分駅というものがある。JR九州で1日乗車人数第4位を誇る大分駅は大分県大分市の中心駅である。そんな人でにぎわう駅から一駅別府方面に行くと、西大分駅という小さな駅がある。2万人近くの乗車人数がある大分駅に比べてわずか500人にも満たず、昔ながらの貨物駅を併設した構内は、一応市街地の中にあるものの実にのどかな駅である。
(まぁ時間帯によってはコンテナガチャガチャしてたり稀にソニックが100km/hで吹っ飛んでいくので実際のところは言うほどのどかでもないが。)

西大分駅みどりの窓口

 

2004年12月設置当初の掲示

 そんなのどかな西大分駅にもみどりの窓口が設置されている。といっても時刻表にはその扱いは載っていない。発券端末も大きな駅に置かれているような全国の切符を出せるものではなく、POS端末と呼ばれる制限がかかったものであった。それでも九州内の切符はもとより、本州連絡の切符もある程度出せたので妙な切符を出そうとしない限りは不自由はなかった。
 2004年12月頃に設置された西大分駅のみどりの窓口は、まだネットきっぷが普及する前には2枚きっぷ購入でよくお世話になり、かつては寝台特急富士の切符も出してもらった覚えがある。その当時は駅員が端末を操作しながらセンターに電話をかけて座席を照会するというものであった。ネットワークと直結されているマルスと比べると発券にだいぶ時間がかかるものであったが、大分駅まで行かずに済むのでまぁまぁ重宝した。(ここ大分県民は”だいぶ”をひらがなで書く法則)
 

2013年2月の窓口

 2013年2月頃にはなんとクレジットカードにも対応。実のところ窓口はいつ廃止されてもおかしくないだろうなと思っていたので、まさかのグレードアップにびっくりした。
 とはいえ、その頃になるとインターネット予約も普及しつつあり、みどりの窓口の利用も減ってきていた。基本的にはシーズンごとの18きっぷや旅名人を買いに行く程度の利用にとどまった。
  

 駅窓口の処遇については毎年改正の発表ごとに注視していたが、市内の大分駅以南で駅無人化が浮上した後も2020年まではほぼ現状維持で推移していた。しかし2021年春についに動きがあり、朝~夜の通し営業を中止して曜日ごとに変則的に営業時間が変わる形にメスが入った。
 そしてその翌年、ついに2022年3月の改正での西大分駅窓口の営業終了が発表された。
 細かいところはうろ覚えだが、西大分駅のきっぷ販売窓口は90年後半に駅本屋でのJR貨物の委託が終了してから閉鎖となり、数年間無人駅となったあとに再度ホーム上に小屋を建てて2001年前後に再開するという流れがあった。とはいえ、この全国的な大量閉鎖の流れでは今後の再開は厳しいといえよう。


 なお、窓口は閉鎖するものの駅員はしばらく常駐を続けるようである。最終的には遠隔案内を入れて無人化となる流れではないかと思う。訴訟沙汰になってるのでだいぶ延滞してはいるが…

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