Windows Vista以降に標準対応
DirectXの問題でBVE2・4はVista以降のWindowsで動かすことはできなかったが 、
BVE5ではVista以降標準搭載のDirectX10に対応するようにすべて書き直された。
ウィンドウの大きさ変更が自由に出来る
以前は固定サイズだったが、自由に大きくしたり小さくしたり出来るようになった。大きくすると無論処理を食うようになるが、逆に言えばきついスペックでもウィンドウを小さくすればある程度まともに動くようになる可能性がある。
5.3から画面の大きさを最初から指定できるようになった。
視点変更がマウスで可能になった
運転画面で視点変更にマウスが使用できる。ホイールで拡大/縮小も可能。
補助表示の充実
BVE4にはなかった時刻表、勾配・曲線・制限などの表示が追加されて運転しやすくなった。
5.3からは運転指示表示も追加。
5.4からは好みの位置に移動させる事が可能になった。
描画距離が10000mに延長
BVE1以来最大600mだった描画距離が一気に10kmまで拡大された。無論延長すると重くなるので通常は1000〜3200mほどの描画距離で十分だろう。

左:600m 右:3200m ※付属編成氏近鉄奈良線より
路線形式
- 従来は路線すべてを一つのCSVとしていたが、BVE5からはそれが多数ファイルに分割された。(map・Structure.Load・Station.Load・Signal.Load・Sound.Load・Sound3D.Load)
- 5.4からはmapファイルのインクルードが可能になり、mapファイルも複数に分割できるようになった。
- 構文を柔軟性を持たせるように全面的に変更。今まではDikeやWallやRailなど同じような構文が別々の名前で存在していたが、それらをすべて「Repeater」構文一つに集約された。
- 以前はRail(新:Track)やストラクチャは番号で管理されていたが、任意の名前を付けられるようになった。また、それぞれ無限に使用可能。
- 25m縛りが撤廃され自由度が向上。Repeaterの活用で従来のカーブレールも必要なくなる。
- 走行音やジョイント音は線路の種類や位置に関わらず、任意の位置で変更することや鳴らすことができるようになった。(RollingNoise.Change・JointNoise.Play)
- Track[X].Positionは間が自動補完される。(X,Y共に)
- 対向車両・平行車両の設定が出来るようになった。自車をトリガにして他列車を動かすことも可能。
- CSV形式のストラクチャは使用できなくなった。Xファイル(テクスチャ:bmp/png)のみ使用可能。(個別コンバーターはあり、SV2書きだしのXファイルも使用可能)
- 緩和曲線、縦曲線に対応。今までは緩和曲線等の存在自体が無視されていたが、BVE5から対応した。
車両形式
- 車両の設定がさらに詳細になった。(難しくなったともいえる)
- MT比を変更すると加速度も変化するようになっている。
- 単純な加速だけではなく抵抗制御の進段を再現可能。衝度計にも影響する。
※電流計と衝度計に注目。
- 電流計の機能が標準機能になった。
- 加速度・ブレーキの利き具合をノッチや速度ごとに設定できるようになった。
- PanelやSoundの設定ファイル(cfg)を任意に指定できるようになり、仕様ごとに作り分けることが可能になった(Mc車・Tc車など)
- RunやMotorに使用するWAVの個数制限が撤廃。Motorの和音数も無限となった。→モーター音について
- 可変音程のファイル(Run,Flange等)は22khzにする必要があったが、44khzや48khzでも使えるようになった。(サウンドカード依存)
- 運転台にPNG画像が使用できるようになり、半透明の表現が可能になった。(BMPとの併用も可能)
使用できるファイル数の制限を基本的に撤廃
BVE4まではRun8音、モーター和音2音、ストラクチャ数上限65536個などの上限があったが、BVE5では基本的に廃止された。ただ、マシン環境によってはあまり無理をさせすぎると重くなる可能性もある。
参考:バージョン間比較 | BVE1 | BVE2.6 | BVE4.2 | BVE5.5 |
他線の数 | 7 | 15 | 15 | 上限なし |
ストラクチャ数上限 | 256 | 65536 (2.5から) | 65536 | 上限なし |
Run/Flange数上限 | 8 (1.11から) | 8 | 8 | 上限なし |
分岐器通過音上限 | 1 | 1 | 1 | 上限なし |
モーター音数上限 | 8 (1.12から) | 16 (2.6から) | 16 | 上限なし (5.3から) |
モーター音和音数上限 | 2 (1.12から) | 2 | 2 | 上限なし (5.3から) |