路線紹介

日豊本線の路線や駅を紹介します。

日豊本線とは

 日豊本線は福岡県北九州市の小倉駅から大分県、宮崎県を経て、鹿児島県鹿児島市の鹿児島中央駅まで、九州の東海岸をつなぐ全長462.6kmの路線です。

 小倉~大分間は振り子式車両が投入された特急ソニックが走る九州の大動脈の一つ。大分~延岡間では海際や山の中が多く輸送量は落ちますが(例の宗太郎越えはここ)、延岡~都城間は宮崎の都市間輸送でちょっと取り戻し、ちょっとまた山越えがあって国分からは鹿児島都市圏の輸送で活躍と、距離が長いだけに多様な顔を見せる路線です。

By user:ikaxer [GFDL or CC BY-SA 3.0], from Wikimedia Commons

BVEでの再現区間

 今回公開のデータは、温泉都市大分県別府市の北端にある亀川駅から別府市を縦断し、大分市に入り風光明媚な別大海岸を抜け、高架化されて久しい大分駅までの18kmを再現したものとなります。
 運転シナリオは今回から時代別に用意しており、大分駅高架後の2018年版は885系特急ソニックをメインに地域主力の815系・415系普通列車。大分駅高架工事前の2002年版は登場した直後の815系。さらに前となる1995年版は引退済みの485系特急にちりんや、当時1往復だけあったキハ31での運転が可能です。

再現区間各駅紹介

亀川駅かめがわ/Kamegawa

 当データの起点駅。別府市街地の一番北にある駅で、2~3時間に1本程度特急列車も停車する。開業以来の木造駅舎を使用していたが、2010年に橋上駅舎となった。
 当駅折り返しの列車や追い越しは3番線を使用する。また、さらに山側に側線があり別府駅始発の車両が入ることがある。
 かつては大分駅から当駅前まで路面電車が伸びていた。(1972年廃止)

[駅データ]
1911年(明治44年) 7月16日開業
小倉起点 114.9km
データ起点 0.0km(始発)

別府大学駅べっぷだいがく/BeppuDaigaku

 1987年のJR九州発足直前に開業した。隣接する別府市国際交流会館の一階に券売機と駅事務室が設置されている。特急停車駅である亀川駅よりも乗客数が多い。名前の通り別府大学の最寄り駅であるが大学へは徒歩10分ほどかかる。別府観光港の最寄り駅でもあり徒歩15分程度。
 2021年にバリアフリー改良工事がおこなわれ、上り線側に改札の新設と構内跨線橋の撤去が行われている。(データは撤去前を再現)

[駅データ]
1987年(昭和62年) 3月9日開業
小倉起点 117.0km
データ起点 2.1km

新別府駅(仮称)しんべっぷ/ShinBeppu

 別府観光港の正面に計画され、用地が確保され、駅前道路まで作られたにもかかわらず開業できなかった駅。というのも「別府駅をここに移転」するというでっかすぎる話で流れてしまったとされる。地元では大○○通の陰謀という話まで…
 別府大学駅が出来てさらに建設予定が遠のいたものの、土地の有効活用も出来ず40年以上も空き地が放置されている状態である。
 なお山側の立派な道は「新別府駅明礬線」という。 

[駅データ]
未開業 
小倉起点 118.5km
データ起点 3.6km

別府駅べっぷ/Beppu

 温泉都市別府の玄関駅。高架の2面4線を有する駅で、普通列車との緩急接続も行われる。かつては内側に二本線路があったが撤去されて作りやすくなった
 本数は減ったが久大線・豊肥線方面への特急列車の始発駅でもある。
 駅前にはピカピカのおじさんの像が鎮座している。 季節によってはコスプレしたりもする。

[駅データ]
1911年(明治44年) 7月16日開業 
小倉起点 120.8km
データ起点 5.9km

東別府駅ひがしべっぷ/HigashiBeppu

 明治44年に浜脇駅として開業。開業当時の駅舎が現在も使われている。
 ホームの大分側には地域のシンボルである高崎山がそびえたつ。駅名標には高崎山のサルにちなんで何とも言えない顔のサルが描かれている。しかし最寄とはいえ歩くと2kmくらいある。   
 カーブの先にいきなり現れる停めにくい駅である。最近駅の横に大きな陸橋も出来たので余計に停めにくい。
 この次の駅は西大分駅だが、駅間は7.6kmとかなり長い。大分市街地まで国道と並走するが別大国道という名前が付いている。かつては道路と国鉄の間に路面電車も走っていたが、ほぼ面影はない。複線の殿崎トンネルの前後に単線時代の廃線跡が残っている。

[駅データ]
1911年(明治44年) 11月1日開業 
小倉起点 122.8km
データ起点 7.9km

西大分駅にしおおいた/NishiOita

 ほぼ何もない別大海岸を延々と走り続けると突然市街地に入りすぐ西大分駅となる。JR貨物が同居しており構内はそこそこ広い。特に推されてはいないが東別府と同じく開業当時の駅舎である。かつてはこの駅まで高架化の予定もあったが、貨物駅の移転に頓挫したという話もある。
 停車する下り列車は駅の先にある踏切遮断時間対策のため出発停止となる。(2018年データのみ)
 かつては港の方面へ臨港線が伸びていた。 

[駅データ]
1911年(明治44年) 11月1日開業 
小倉起点 130.4km
データ起点 15.5km

大分駅おおいた/Oita

 大分県の県都大分市の中心駅。日豊本線が貫くほか久留米からの久大本線、熊本からの豊肥本線が合流する一大ターミナルで、4面8線の大規模な駅。2012年に完全高架化され、2016年に併設する大規模商業施設「JRおおいたシティ」が開業し、新幹線駅である博多・小倉・鹿児島中央に次ぐJR九州第4位の乗客数を誇る。
 地上時代は機関車や気動車の配置された豊肥久大運輸センターが隣接していたが、高架化に際して隣駅の牧駅に併設する大分車両センターに移転統合した。車両センターは次の牧駅に隣接しており、大分川の先まで日豊・豊肥・車庫線の三線区間となっている。

[駅データ]
1911年(明治44年) 11月1日開業 
小倉起点 132.9km
データ起点 18.0km